社会人が教員を目指す方法
・社会人から教員になるには?
教員になるには教員免許が必要になります。教員免許には種類があり、教員免許を持っていない社会人でも、教員になる方法がいくつかあります。その一つが特別免許状です。
・教員免許の種類
①普通免許状(1種、2種、専修)
ほとんどの教員はこの免許を取得して先生になります。校種・教科別に取得します。2種は短大、1種は大学、専修は大学院卒で取得できます。
②臨時免許状
臨時免許状は普通免許状を持っていない人を採用する場合に授与されるものです。3年間の有効期限があります。
③特別免許状
臨時免許状と同じく、普通免許状を持っていない人を採用する場合に授与されるものです。有効期限はなく、普通免許状と同じ効力を持ちますが、授与された都道府県のみで有効という縛りがあります。
・社会人が一から普通免許状を取得する方法は?
普通免許状と取得するには、必要な単位を取得して教育委員会へ申請する必要があります。必要な単位数は法律で決まっています。在学中に教員免許を取得していなかった場合でも、一部の単位(数学、物理学等)はカウントできる場合があります。
普通免許取得には、教職科目(教育原理、道徳教育等々)の単位が必須なので、多くの場合は通信制大学等に入学して、教職科目の単位を取得する必要があります。
私は明星大学通信教育部に在籍して中高・理科の普通免許状を取得しようとしました。最低でも取得には2年必要で、教職科目以外にも、教育実習(中学なら3週間、高校なら2週間)が必要ですし、働きながらだとハードルは高いです。
また、理科の教員になるには、実験(化学・物理・生物・地学)の授業を受けて単位を取得する必要があります。通信制でもこれはスクーリング(大学に行って授業を受ける)が必要です。在学中にも実験をしていましたが、残念ながら私の出身大学では、教員免許取得用の単位として認められておらず、4実験科目すべてを受ける必要がありました。これは大学によりますし、年度によっても変わるようなので、在籍当時のカリキュラムで単位が認められるかどうかは、出身大学の教務課に問い合わせが必要です。
次回は特別免許状についてです。