非常勤講師と先生の仕事
・非常勤講師
その後、臨時免許状の申請が通り、非常勤講師として働くことになりました。募集は週3コマだったのですが、教員初めて等の事情を考慮されて、週4日、週15h勤務となりました(午前か午後どちらか勤務のような感じ)。担当が3年生のため、教科書も終わりかけで授業をするというよりは正規の先生のサポートをする形です。授業以外の時間は他の先生方の授業見学や校務のお手伝いをさせて頂いています。
教育委員会や、学校の先生方にもかなり配慮頂いており、大変ありがたいことです。また、特別免許状で採用された先生も数名いらっしゃり、色々と話しを聞かせてもらえています。4月の正採用に向けてとても良い準備ができそうです。
非常勤講師の待遇ですが、授業コマ数で契約する場合と週勤務時間で契約する場合があるようで、今回は後者になります。詳細は下記のリンクにありますが、週15hだと月約10万円の給与でした。教員用の健康保険や年金等は、週15hだと加入できません。
・先生の仕事
まだ日が浅いですが、色々と疑問に思っていたところ中心に記載します。
<授業>
京都市特有かもしれませんが、意外とICTは進んでいます。生徒も先生もiPadを持っており、授業の資料共有、連絡事項の共有、課題発信と回収等に使用できます。スクリーンに簡単に繋げられるようになっており、授業中にファイルを映したり、生徒が発表したりできます。カメラも結構使用されていて、先生の書いたちょっとした説明を生徒が写真に撮ったり、発表会のような場面では動画を撮ったりしていました。
授業のやり方は人それぞれで、従来の黒板タイプの方も、ワークシート(プリント)の方も、パワポでやる方もいらっしゃるみたいです。アクティブラーニングが大事と言われていますが、授業進度に追われると中々授業中に時間を取ることが難しそうに見えます。
授業の作り方は、一から自分で作ってもいいし、他の先生の教材をもらってもいいようです(くださる先生なら)。企業だと資料は使い回しが基本ですよね。人の作った資料でプレゼンするのは結構難しいので、個人的には教材をもらって少しアレンジする形でやっていけたらと思っています。
<コマ数>
週15コマくらいが標準?のようです。教科主任や分掌の主任等だと授業のコマ数は減る(のかもしれません)。理科の場合2科目くらい担当するのは当たり前で、高校で履修しなかった生物をやることになった先生もいらっしゃるそうです。
1クラスの授業は週2~3コマ(単位数による)なので、例えば3年化学と1年化学基礎と3年物理を担当したとしたら、週に7-8コマくらいは新しい授業を準備しないといけないわけですよね。恐ろしいことです。
<授業準備>
プリントの印刷が大量にあります。ICTが進んでいるとはいえ、データだけで授業が済むかと言えば、やはり印刷してほしいとの生徒の要望も多いようです。パワポだけの授業は楽そうですが、生徒が何かしら書いたりするような作業がないと退屈しそうですし、書き写すことで記憶が定着しやすい面もあるのではないかと思います。プリント準備は作成も含めかなり時間を食いそうです。
<テスト>
1学年の1科目を複数の先生が教える場合がありますが、基本テストは1つで共通のようです。テストが一緒である以上、進度は学年で合わせる必要があります。授業内容も先生による違いが無い方が良さそうですが、先生毎の考え方もあるので、異なってしまうのかなと思います。
<校務分掌や部活>
先生には担任or校務分掌 + 部活がそれぞれ割り当てられているようです。校務分掌の内容はまだよく分かっていません。
どの先生にも部活が割り当てられていますが、雰囲気だけ見るとうまく分担されているように思います(大変な運動部顧問だと校務の方を減らされたりとか)。あとはやる気ややりたいかどうかなのかなと思います(やろうと思えば無限に仕事があるように思います)。
<その他>
先生方は皆さん優しいですね。分からないことがあれば誰かしら助けてくださいます。逆に、非常勤だからというのもあるかもしれませんが、まとまった説明はほとんど無いです。企業だとよくある「新人はこのフォルダ見ればだいたい分かるから」みたいなものは無いようです。隣の席の先生が1年目ということで、校内地図等必要そうなものをくださいました。
非常勤かつ時期的なこともあって、あまり生徒や校務に深く関わる感じではないです(実際は自分が関わるかどうかなのですが…)。若干不完全燃焼感はあるのですが、4月からはどうせ忙しくなるので、今は準備の時間に充てさせて頂こうと思っています。とりあえずは教えられる程度に教科の勉強をしているところです。
また追加で分かったこと等あれば更新したいと思います。